ボディナミック自我機能の一つに境界線がある。境界線(バウンダリー)が欠落していると人間関係はかなりきつい。
また、「待てるということ、我慢できるということ」は「境界線をバランス良く管理して生きる」ということに通ずるところがあると思う。
我慢すること、待てること、これらのことは境界線の管理に欠かせない要素である。我慢すべきところで我慢ができない。あるいはしなくていいところで我慢することもある。その反動も出る。また、それらのどちらかの見分けがつかないこともあろう。
いずれにしても、その結果、人間関係は不調となる。
自分自身との関係において、また人との関係で「待てない」人、「我慢できない」人は境界線の管理が上手く出来ない人と重なる。そして、幸せになる可能性が低くなる。
お節介したいのを我慢してみる、口出ししたいのを我慢してみる。何か欲しいものを買うのを待ってみる。「待つこと、我慢すること」を工夫してみたい。待てない自分であっても、幼児期に待てる子に育ててもらっていないことを嘆いているだけでは情けない。
*物事を短絡的に理解する傾向のある母親へのメッセージ:仕事優先ではなく専業主婦として十分な時間を子どもに捧げているから、私の子どもは大丈夫だ思わないこと。過保護・過干渉の母親、自分優先の母親、スマホ依存の母親、情緒不安定などの母親 etc.には別の側面からの自省と子育て対策を促したい。自分がしていることを短絡的に「良い悪い」と思うのではなく、「どのようであるのか」を確認するとよい。すべてはそこから始まる。