この意識世界は、その広がりにより七つのレベルにわけて理解できる。それら七つの「意識世界」を次にまとめておく。
「生存本能 (survival)」(食う、寝る、セックスなどのことが人生の最重要事項の意識世界)。「神経反応 (passion)」(心地よさを求め、心地よくないものから離れることが最重要事項の世界。好き、好きでない。暖かい、暖かくないなど何であれ心地よいものに寄っていくのである)。「エゴ/マインド (ego/mind)」(我欲が強く、策略を講じては「神経反応」と「生存本能」を保持しようとする。したがって、力による競争の世界でもある)。「受容(acceptance)」(自分自身や人の長所や短所、弱点を認めて受け入れていくことのできる意識レベル)。「理解 (understanding)」(苦しみや痛みの意味やメッセージを知っていこうとする意識レベル)。「愛 (compassion)」(苦しみを人と共にすることのできる意識レベル)。「統合 (unity)」(いろいろな“自分”が統合され、等身大で自然な自分自身といえる存在)。短くまとめると、以上が七つの意識世界である*。
* これらの意識世界の解釈は、回復施設ホームカミングの松尾アンドリュー氏と松尾セシリア女史から学んだ事をもとに再構成したものです。お二人に感謝申し上げます。