健康に生まれた600名の赤ん坊たちの追跡調査をまとめたものが、ボディナミック「性格構造」と呼ばれるものです。
自律の時期を例に挙げます。この短い期間の前半分の時期に幼児にとって何らかのショッキングなな体験があると「ある偏り」を持つようになり、後半分の時期にショッキングな体験があると「また別の偏り」を持つようにとなります。
さて、この時期には、どのような性格の偏りを持つようになるのでしょうか。このような体験を持つ幼児が大人になっていくと、どのような人になるのでしょうか。
少しだけ例をあげてみます(資格講座の学びより)。
前期タイプの人の偏り:衝動や感情を簡単に失ってしまう。空っぽでポカンとした状態に入ることがある。居心地の悪いことがあると行動で逃げる。助けてもらうと言うことが分からない。衝動は強いがそれが何なのか認識が持てない。何か上手くいかないと、自分が悪いと思いがちである。批判に弱い。他者のコントロールを敏感に感じ取る。外からの刺激がないと反応しない。人の衝動にはすぐに気づくので、人が何をしたいのかはすぐに分かる。人の手助けは上手であるが、自分から「助けてください」というと仕事が増えるようでなんだか面倒くさい。
後期タイプの人の偏り:心地よくない感情を避けるために、居心地が悪いことがあると言葉で逃げる。助けてもらう自分には価値がなく、自分には助けはいらない。主導権を握って行動していないと自己価値がない。おしゃべりで多くの衝動を持っている。失敗しても絶対にめげない。他の人に「そうですね」と同意したら自分がなくなる感じがする。自分の問題を否認する達人でもある。いつも活動的で忙しくしている。目の前に見えないものは頭からなくなり、恩を忘れやすい。自分に自信が持てない。人とつながると自分を失うという恐れを持っており、コミットメント(人と関わり合うこと)/約束事(友情・結婚・住居・役職・恋愛など)ができない。あらゆる状況をコントロールしたい。親密な関係に入る場合には、「私がいないとあなたは生きていけない」ようにコントロールする。
偏り具合にはさまざまな程度があるかと思いますが、思い当たることがある/ないでチェックすると、大雑把にどちらタイプか分かるかと思います。
もちろん、偏りのないバランスの取れた状態(=健康的な状態)もあります。「自分自身の衝動や感情に気づいており、そのことを知りながら行動できる」ならば、健康的な状態の人と言えます。
【注意】ボディナミックスCharacter structures(性格構造)について詳しく知りたい方は、HPの[参考文献・資料]を参照してください。このブログでは、私個人が理解していること・語りたいことを書いています。ご了解ください。