ボディナミックスでは、情動(Emotions)は大脳辺縁系、感情(Feelings)は前頭葉、本能 (Instincts)は脳幹とつながっている、と理解しています。従って、情動と感情は同じものとは考えません。脳研究の成果とも矛盾していません。
情動として7つ挙げられます。それらは、怒り(Anger)、恐れ (Fear) 、深い悲しみ (Sadness) 、喜び (Joy)、性的な喜びと楽しみ (Sexuality)、嫌悪 (Disgust)、恥 (Shame)です。これらの情動を感じて表現できることはとても大切なことです。
例えば、Sadness, Anger, Shameを取り上げてみます。毎日の生活の中で、自然に泣いたり・怒ったり・恥じ入ったりしながら暮らしている人は、情動が健康的に動いていると言えます。その逆は、情動が動いていない状態です。その場合は、「情動」ではなく「感情」だけで、メランコリーな気分でイライラしたり恥知らずな行動をとったりしているかと思います。後者のケースは、大いに問題があります。